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専門外来のご案内

爪外来

爪外来とは?

爪に異常を感じた場合に何科を受診すれば良いのか患者さん自身が悩まれたことはないでしょうか。というのも爪の診療は複数科にまたがっており、また爪の専門医療機関が少ないためだと考えられます。 当院形成外科では2018年6月より爪の専門外来を開設致しました。形成外科の中で「爪の専門外来」を標榜している大学病院は本学だけです。 爪が身体に占める割合はわずかですが、爪疾患は有病率約10%と決して少なくなく、その異常は日常生活に大きな支障を生じ得ます。 何か爪に関してお悩みがある患者さんはお気軽にご相談ください。

診療内容・検査・治療

1)巻き爪・陥入爪

巻き爪

巻き爪

巻き爪の原因は諸説ありますが、足の形・歩き方・靴が合わないなどの理由で足指の先端に正しく圧がかからないことにより硬い爪が柔らかい皮膚に徐々に食い込んで巻き爪が発生します。
長期間経過している巻き爪の足の指先の骨には骨棘という棘のようなものができており、それを切除しなければ巻き爪も矯正されないことがあります。必要であれば骨棘を切除する外科的治療も行います。

巻き爪

また歩行時に正しく圧がかかるように装具作成も併行し、巻き爪を再発させないアフターケアを当院形成外科装具外来と連携しながら行っていきます。
保存的治療では矯正ワイヤーなどの自費治療も行うことができます。

巻き爪

陥入爪

陥入爪

陥入爪の多くは爪を短く切りすぎて、爪の切断端が皮膚を傷つけることで生じます。正しい爪の切り方を指導した上で、皮膚を傷つけている爪と皮膚の間にクッション代わりとなるチューブを入れ込んだり(ガター法)、コットンを詰めたり(コットンパッキング法)、皮膚を外側にむける(アンカーテーピング法)などの保存的治療から、爪の部分抜爪やフェノール法などの治療を検討し行います。

フェノール法
2) 爪白癬

足白癬から移行することが多い爪白癬は爪が白くなりそのまま放置しておくと分厚い肥厚爪となります。そうなると自身でのケアが難しく、医療機関での爪切りの必要性が出てくる場合があります。そして白癬は感染症ですので適切な治療が必要です。外用治療を行い、白癬治療を行います。

爪白癬
3) 外傷性爪甲変形

手の外傷を契機に爪甲変形が生じる場合があります。
その場合は、爪の下にある爪床という組織にまで損傷が及んでおり、それを修復する必要があります。当院形成外科では、別の指からの爪床を移植する爪床移植術を行い、変形を生じた爪甲の整容的改善を目標に治療を行っています。

手術前

手術前

手術後

手術後

爪床移植術

治療内容: 足の親指の爪から、爪床を一部採取し、それを爪変形が見られた指の爪床に移植しました。
治療期間:入院は1週間程度、術後半年〜2年程度まで経過観察を行います。
費用:保険診療(全層植皮術として算定すると3万円程度 これに入院費用や通院費用が別途かかります)
リスク•副作用:出血、感染、知覚鈍麻、爪変形の再発、採取部位の爪の変形など

爪床移植術は全例に爪変形の改善を保証できるものではありません。
リスクも伴いますので、慎重に適応が判断されるべきです。


4)その他

爪の形の異常、爪の痛み、爪の周りの皮膚の異常(痛み・赤み・痒みなど)、爪のできものなど何か異常を感じられましたら、お気軽にご相談ください。

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Accessアクセス

  • 日本医科大学付属病院

    日本医科大学付属病院 (東京都文京区)

  • 多摩永山病院

    多摩永山病院 (東京都多摩市)

  • 武蔵小杉病院

    武蔵小杉病院 (神奈川県川崎市)

  • 千葉北総病院

    千葉北総病院 (千葉県印西市)