日本医科大学付属病院

形成外科・再建外科・美容外科

〒113-0022 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL 03-3822-2131
FAX 03-5685-3076

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創傷治癒外来

創傷治癒外来

【創傷治癒外来について】
 創傷治癒外来とは、
1) 皮膚の欠損・とても治りにくい皮膚潰瘍(難治性潰瘍)の治療を行う
2) 正常な創傷治癒を促すことにより、傷が治った際に、ケロイドや肥厚性瘢痕など目立つ傷にならないように予防する
ことを目的とした外来です。特に日本の食生活の欧米化(高カロリー化)から、糖尿病などの生活習慣病が問題になって久しく、難治性潰瘍により受診される患者さんは年年増加の傾向にあります。しかし、難治性潰瘍の治療は一般的に行われている消毒・軟膏塗布では不十分である場合が多く、数年間治療を行っているのにもかかわらず全くよくならない患者様を数多く見受けます。
 この外来では、数多くある難治性潰瘍の原因を突き止め、それぞれに最適な治療法を御提案させていただきます。お気軽に御相談ください。


【難治性潰瘍の原因とは?】
 皮膚潰瘍の原因にはいろいろとありますが、一番多い外傷や熱傷による潰瘍は皮膚への直接の障害によるものです。しかし、難治性皮膚潰瘍の多くは潰瘍部以外に原因があり、血行障害や神経障害、炎症や腫瘍によるものが考えられます。同じような皮膚潰瘍でも、原因によって全く治療法が異なるため、原因疾患を突き止めることが重要です。

1.動脈性疾患(動脈閉塞・動脈血栓症)
2.静脈性疾患(下肢静脈瘤・深部静脈血栓後遺症)
3.神経障害(糖尿病性、脊髄損傷など)
4.物理的障害(褥瘡など)
5.血管炎(膠原病など)
6.炎症(細菌性・真菌性)
7.皮膚腫瘍
8.放射線照射、抗癌剤による障害

【難治性潰瘍の治療】
 上記の疾患の違いにより治療法も様々です。当院では内科・外科・麻酔科・当科再生医療チームとの連携を元に下記治療法を行っております。

A.動脈性潰瘍の治療
1)糖尿病・膠原病に対する内科的治療
2)血行再建・・血管外科でのバイパス手術・ステント挿入術・骨髄幹細胞を使った血管再生療法による末梢循環の改善(いわゆる再生医療を第一内科と共同で行っております)
3)交感神経ブロックや神経刺激装置、薬剤による血管拡張療法

B.静脈性潰瘍の治療
1)硬化療法
2)ストリッピング
3)圧迫療法

C.皮膚潰瘍の局所治療
1)局所処置
 壊死物質のデブリードマン、軟膏療法、または第一内科との協力によるマゴット(ウジ)療法。このウジ治療は、体に害のないウジに、壊死した組織を溶かしてもらう治療法です。
2)手術療法
 植皮術、局所・遊離皮弁術等できずをふさぎます。

 

なかなか治らないきずは、不必要な組織を除去することが大切で、そうすることによって、潰瘍の底や皮膚周囲から傷が埋まっていきます。(赤石諭史)