日本医科大学付属病院

形成外科・再建外科・美容外科

〒113-0022 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL 03-3822-2131
FAX 03-5685-3076

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美容外来・美容後遺症外来 (毎週木曜日 担当医:野本俊一)

はじめて美容外来の受診を希望される患者様へ

*自費診療となります。初診料は6,091円です(再診料:1577円)。その他、特定療養費として初回のみ5400円かかります。


* 当院受診歴の無い患者様は医事システムの都合上、電話での外来予約を承ることができませんが、受診は随時受け付けております。まずは木曜日午前に直接お越し頂き、新患受付をお済ませください。紹介状がなくても受診は可能です。

*他院からの紹介状をお持ちの方に限り、新規でも電話予約(03-3822-2131)が可能です。また、特定療養費5400円が免除されます。
 

美容外来・美容後遺症外来

【美容外来について】
  美容外科は以前、美容整形と呼ばれていました。しかし、骨や筋肉を扱うことを専門とする整形外科と紛らわしいので、1978年に「美容外科」となりました。美容外科は形成外科の一分野であるとともに、高度な形成外科の知識と技術が要求される分野でもあります。美容医療は一部の正式なトレーニングを受けていない医師による医学的に不適切な治療が蔓延していた時代もあり、正当な医療ではないと評価されてきましたが、現在では医学の進歩とともに科学的根拠のある治療を行う正当な美容医療が広がっています。
 また、近年メスを使わない美容医療が増えていること、高齢化社会の到来とともに「抗加齢医学」の一分野としての美容医療も脚光を浴びています。当院はそういった流れの最先端にあって患者様に正しい美容医療を提供し続けています。
 特殊な手術、使用する製品や機器によっては関連の専門施設に紹介する場合があります。その場合も原則として当院の教授・准教授をはじめとした日本医科大学形成外科学教室のスタッフが出張して診療に携わりますのでご安心下さい。


【美容後遺症外来について】
当院においては以前より美容外科後遺症外来を設けております。修正手術を含め美容手術による後遺症に広く対応いたしますが、特に注入異物による豊胸術後の後遺症にお悩みの方が多く来院されています。数十年前にシリコン注射による豊胸術を受けた、海外で正体不明の物質を注射された、また注射でなくてもシリコンバッグが破損した、など異物によるトラブルには検査から摘出手術までご希望に応じて対処いたしますのでお気軽にご相談ください。


【保険診療と自費診療の区別について】
 基本的に美容医療は健康保険の適応外ですが、生まれつきのあざに対するレーザー治療や健康保険で決められた方法による「わきが」に対する手術治療など、一般的には美容医療の範疇に入ると思われる疾患の中には方法によっては健康保険が適応となることがありますので、医師とよくご相談下さい。
 また、美容外科後遺症外来は自費診療となりますので予めご承知おきください。


【目の周りの手術】
1. 上まぶた
1) 二重まぶたの手術
 方法を大きく分けると、皮膚を切り取らない埋没法と切り取ることが多い切開法の2つがあります。埋没法は上まぶたの一部に糸をかけることによって二重まぶたを作り、皮膚を殆ど切開しない方法です。術後の腫れが非常に少ない方法ですが(まったくないというわけではありません)糸が切れたりほどけたりして元に戻ってしまうことがあります。また上まぶたの皮膚が厚い場合にはあまり向いていません。
 切開法は二重のラインを切開し時に狭い幅で切り取って縫合する方法です。切開するときにまぶたの下の脂肪を切除するなどしてすっきりした二重まぶたにすることができます。また埋没法のように糸が切れたら元に戻るということもありません。しかし逆に一度手術した二重を一重に戻すことは非常に困難です。また埋没法に比べ術後の腫れがしばらく続いたり、内出血が2,3週間引かないことも稀にあります。

2) 余剰皮膚の切除
 二重まぶたの手術の次に多いのは年齢とともに余分になったまぶたの皮膚の切除です。この手術は二重まぶたの所の皮膚を切り取る方法と、眉毛の下の皮膚を切り取る方法があります。どちらが良いかは医師とよくご相談下さい。上まぶたが瞳の高さにまで下がって物が見づらいという状態は眼瞼下垂といいます。これは美容目的ではなく機能的な障害ですからまぶたの筋肉や膜などを縫い縮める必要があります。

3) 凹みの治療
 目の上の凹みが気になる場合は脂肪注入あるいはヒアルロン酸の注入を行います。脂肪注入の利点は使用する材料が自家組織であるためアレルギーの心配がないことです。また一度生着した脂肪組織は消失しません。欠点はヒアルロン酸注入に比べると脂肪を採取したりする負担が大きいこと、術後の腫れもヒアルロン酸注入より一般的には多いということをご了承下さい。また睫毛が内向きに生えることによって目の表面を傷つけるような状態は治療の対象です。眼科でしばしば睫毛を抜く必要がある方は一度ご相談下さい。

2. 下まぶた
 圧倒的に多い訴えは、目の下のくま・たるみです。早い人は20代から深刻となります。しかし、若いうちは引き締め系の機器による美容医療である程度よくなります。あるいは、ヒアルロン酸などの物質や脂肪を凹んでいる部分に注入することでも改善します。しかし、それでも改善が得られない方や、中年・高齢の方は余った皮膚を切除する手術が必要になります。方法は、睫毛のぎりぎりを切って余った筋肉と皮膚を取り除くか(筋皮弁法)、その下にある脂肪を減らしたり平らに縫い付けたりします(ハムラ法)。下まぶたの結膜を切って脂肪を取り除く方法もあります(経結膜脱脂術)。患者様のご要望にあわせて幅広く対応させて頂きますのでお気軽にご相談ください。


【鼻の手術】
1. 隆鼻術  
 最も多いのが鼻を高くする隆鼻術です。シリコン材を入れる方法が主流ですが、異物なので炎症を起こすと取り出さなければならなくなることを、承知で受けてください。またシリコンという素材には寿命がありますので使用した物質をいずれ入れ替えなくてはならなくなるかもしれないということもご了承下さい。自分の軟骨や骨を細工して入れることもできます。耳や肋骨・肋軟骨を取って使います。取ったところに傷跡が残ります。

2. 整鼻術 
 団子鼻を治したい、あぐらをかいた鼻を治したい、鼻の先をとがらせたいなどの要望にこたえる手術です。鼻尖形成術、鼻中隔延長術、耳介軟骨移植術、鼻翼縮小術などご要望にあわせて幅広く対応いたします。美容外科の領域では一般的に行われる治療ではありますが、手術を受けても思ったような結果が得られないなどと、トラブルの多い分野でもあります。醜形障害など精神的に問題を抱える方に、鼻の形を気にされる方が多いのも事実ですので、精神的に不安定な時期に安易に手術を受けるのはやめましょう。


【口唇の手術】
 生まれつきの変形(唇裂手術の跡など)や顔面神経麻痺によるくちびるの非対称は保険が適応となる形成外科の範疇です。純粋なくちびるの美容外科手術では笑った時に歯ぐきが見えてしまうガミースマイルの矯正があります。また、くちびるを薄くしたい方の手術があります。


【フェイスリフト】
 たるんでしまった皮膚を切除して持ち上げる手術です。おでこのしわやあごのたるみ、マリオネットラインなどの改善に有効です。現在しわ、たるみをとるメスを使用しない方法が多数開発され、それぞれ一定の効果をあげていますが、やはり最も効果的かつ持続的な方法はフェイスリフトです。治療部位によっては内視鏡や脂肪吸引を併用することもあります。SMASという顔の皮膚の下にある比較的しっかりした膜を剥離して顔の皮膚と一緒に引き上げます。この方法は現在世界的にフェイスリフト手術の基本となっています。髪の生え際や耳の形などに沿って切開しますのでその部分に傷あとが残りますが、通常は化粧や髪の毛で隠れるので問題が起きません。局所麻酔、全身麻酔ともに対応いたしますのでお気軽にご相談ください。
 術後は腫れを防止するために顔を圧迫する必要があり、できれば術後最低1日の入院をお勧めしています。術後1日目から洗顔、洗髪は可能ですが抜糸までの約1週間は患部をガーゼやスポンジなどで保護する必要があります。入浴は手術翌日からシャワー程度が可能ですが、サウナや運動は1週間できません。抜糸後は縫合部をテーピングしたり化粧で隠すことが出来ます。術後の腫れは約3,4週間持続することがありますが抜糸時(つまり術後1週間目ぐらい)には腫れが残るものの化粧などをして人前に出ることは可能です。


【顔の輪郭の手術】
 顔の輪郭を決めているのは、側頭部、頬骨、下あごのエラ、かみ合わせ、下あごの中央部です。これらの部分を切ったり削ったりして形を変えることが出来ます。しかし、とくにあごに関係する部位は歯科矯正との連携が必要ですし、すべての部位について手術前にシミュレーションを行って納得してもらうのが大切です。
 頬骨の張り出しの手術は髪の毛の中を切開しますし、エラの切除は口の中を切るなどして手術の傷痕をなるべく目立たない場所につけるようにします。全身麻酔の手術で術後数日の入院が必要です。骨を削る手術ですので出血もありますし術後の腫れもしばらく続きます。当院では豊富な麻酔科専門スタッフがおりますし、術後も24時間体制で医師、看護師が勤務しております。特に内臓疾患に合併症を有する方などは大学病院での治療をお勧めします。肉体的な侵襲が少ない手術の場合にはたとえ全身麻酔であっても日帰り手術が可能です。噛み合わせに関係する場合は、歯科常勤医のいる当院関連病院で手術を行うことも出来ます。


【耳の手術】  
  埋没耳、たち耳、スタール耳(スポックの耳)、折れ耳、小耳症、耳垂裂、ピアス、ピアス後のケロイド、などが手術の対象になります。ピアス以外の大半は美容外科というより保険適応がある形成外科の手術になります。外来にてお気軽にご相談下さい。


【豊胸術、乳房増大術】
 1. バッグによる豊胸術
 乳腺の下か大胸筋(あるいは大胸筋膜)の下にシリコンインプラントを挿入します。当院は日本形成外科学会による乳房増大エキスパンダー及びインプラント実施施設の認定を受けており(施設認定番号 ZD061号)、施術に関しては所定の講習会を受講した医師が行います。アラガンジャパン株式会社のシリコンインプラント(商品名:ナトレル®)を使用します。

2. 注入法
 当院ではBody-jet® evoによって安全に採取した脂肪組織をなるべく塊にならないように皮下、乳腺下に分散させて慎重に注入します(脂肪吸引の項もご参照ください)。採取量にもよりますが、通常は両大腿部の内側から採取します。ヒアルロン酸注入による豊胸術は行っておりません。


【乳房縮小術】  
 乳房が大きすぎて日常動作に障害となるような方、元々乳房が大きくダイエットなどで、下垂してしまった方はこの手術の必要があります。方法は乳輪乳頭の位置を上げて、余った乳房の下の部分の皮膚と脂肪を取り除きます。乳頭の感覚を保つために慎重な術式を取ります。


【乳房挙上・固定術】
 授乳などを経て乳房が下がった方に対して、乳輪乳頭を若い頃の位置に戻して余った皮膚を切り取る手術です。できるだけ傷跡を乳輪の周りだけにします。張りを取り戻したい場合はバッグプロテーゼによる豊胸術を一緒に行います。


【乳輪乳頭縮小術】  
 乳輪乳頭を小さくする手術です。乳輪乳頭内か回りに傷跡が出来ますので目立ちません。経産婦に希望者が多く見られますが、まれに男性でも希望者があります。


【陥没乳頭の手術】
 乳頭が引き込まれて陥没しているものです。いろいろな手術法がありますが、程度によって十分な手術法を講じないと元に戻りやすいのが難点です。また、手術後の固定が不十分であると再発することが多いようです。当教室では術後の固定にピアス型固定具を使用します。


【わきが・腋窩多汗症の手術】
 腋臭症の手術はいろいろありますが、当教室では前教授である故文入先生の方法を踏襲し改良を重ねています。皮膚の切開はしわに合わせて行います。腋窩の中央部に1本入れる方法と、上下に短い切開を2本入れる場合があります。この切開から皮下の汗腺を切り取りますが、においや汗が完全になくなるわけではありません。多汗症がひどい時は、交感神経節を内視鏡下に切り取ったり焼いたりする手術もできます。この場合麻酔科と胸部外科にお願いします。
 新しい脂肪吸引器を使用した、傷と痛みの少ない汗腺吸引除去法も始めました。併せてご相談ください。


【でべその手術】
 生まれつきおへそが出っ張っているのがいわゆるデベソですが、出ている部分に腸などが入り込んでいることもあるので、CTなど術前にしっかり診察してから手術を行います。


【女性外陰部の手術】  
 女性の外陰部の異常は産婦人科を受診してから紹介されて形成外科に来られる方が多いように思われます。美容外科的な対象には小陰唇肥大があります。余ったところを切り取ります。


【男性外陰部の手術】  
 包茎の手術が一般的です。余った皮膚を切り取ります。その他の、陰茎増大術や長茎術といわれるものは倫理的な問題があり行っておりません。


【脂肪吸引・脂肪皮膚切除術】
1. 脂肪吸引術
 吸引用の管を皮下に挿入しておなかや太ももの脂肪を吸引する方法です。当院では本邦初導入となる最新の脂肪吸引機器Body-jet® evoを採用しております。水圧を利用して血管や神経などの組織に優しく脂肪組織を分離するため、安全な脂肪吸引が可能です。従来の脂肪吸引機器と比較して施術中の疼痛や術後の内出血などが大幅に軽減されました。吸引量次第では局所麻酔だけでの施術も可能です。術後は包帯やコルセットなどで圧迫します。当院では術後一泊の入院をお勧めしています。
また、LipoCollector®というオプション製品を使用して、吸引した脂肪組織を安全に採取し、豊胸術、輪郭形成、陥凹瘢痕の治療などを目的として注入治療に活用しています。

2. 腹壁形成術
 お腹の皮膚が余っている場合は、脂肪と一緒に皮膚も切除します。傷跡は出来るだけ目立たないように下腹部につけるようにします。


【皮膚のたるみの手術】
 臀部や四肢などで、加齢や急激なダイエットなどで皮膚が余ってしまった場合、これを切除します。傷跡はできるだけ目立たないところにつけて、しかもきれいに縫い合わせます。


 【漏斗胸・鳩胸・胸の変形の矯正】
  胸の変形は通常肋軟骨や胸骨の矯正が必要なので、形成外科の専門医の手術を要しますが、軽い変形では脂肪移植や注入などの美容外科的方法も有効な場合があります。


【植毛術】  
  美容外科では多くは男性の体質による禿げが対象ですが、傷あとを隠したり、頭の傷あとの中に植毛することもあります。大別すると皮弁状移植と点状植毛があります。円形脱毛症は手術では治りません。当院で対応可能ですが、広範囲の植毛は時間と手間がかかるので専門の施設に紹介することがあります。


【リストカット・根性焼きの傷跡の修正】
 純粋には美容外科で扱う疾患ではありませんが、手術よりYAGレーザーなどが有効な場合もあります。また最後にはどうしてもメイクアップセラピーのお世話になることが多いようです。精神疾患が治ってない方には、精神科のカウンセリングをまず勧めることもあります。


 【入れ墨の除去】
 昔の職人さんのような体中に施された刺青は全部取ることは不可能に近いです。しかし、部分的な除去やアートタットゥーのような小範囲のものは除去する方法があります。よくレーザーで刺青が取れるといいますが、浅いもの、黒一色のもの、線画のものなどは何回もレーザーをあてればかなり取れます。しかし、深さが均一でないもの、面画のもの、黒以外の色彩が混ざっているもの、広範囲のものなどでは実際のところ、レーザーだけでは散れません。そこで、削って縫い合わせたり、皮膚移植をする必要があります。費用もかなりかかりますので、無効な方法を最初から選ばれないよう慎重に考えましょう。

 


【レーザー以外の機器や特殊な手術方法について】
 レーザー機器についての解説は、レーザー外来のページをご覧ください。
1. IPL, フラッシュランプ, 光線療法について
 いろいろな種類の光線治療器(IPL, フォトフェイシャルなど)があります。IPL (Intense Pulsed Light)とは、広い波長域の光を当てて、様々な皮膚トラブル(しみ・そばかす・毛穴・小じわ・くすみ・ニキビ・赤ら顔)を一度に治療する画期的な方法です。また普通のレーザーに比べ照射できる範囲が広いので、一度に広範囲の治療が可能です。
 単独の症状に対しての治療効果や即効性はIPLよりレーザー治療に軍配が上がり、それに対してIPLは徐々にでありながら、さまざまな症状に改善効果が現れるのが魅力の1つです。またIPLは施術後に皮膚に赤みや痛みや傷が残ることもありません。このため施術後の特別なケアも不要で、施術が終わってすぐメイクができます。以下に光機器による治療のまとめを示します。

1)アンチエージング  
  光線治療のどの機械も主に皮膚の深い部分(真皮)に熱を加えて、コラーゲンを新しく作ることによって、肌に張りをもたせます。いずれも1回の治療では効果は乏しいですので、5回以上の施術が必要です。1ヶ月ごとの施術で徐々に改善が見られるマイルドな治療法です。手術を好まない人にはいい方法ですし、痛みもほとんどありません。
 
2)しみ・しわとり  
  同じくフラッシュランプを使ってしみ、そばかすを治す方法があります。従来のしみとりレーザーに較べ施術回数はかかるものの、かさぶたができることもなく、傷跡になる可能性も低い治療法です。しみがたくさんある人や、そばかすのような細かい色素斑がたくさんある人に有効です。しみだけではなく、くすみもとれますので、色白になります。また、すこし設定を変えてあげると、目の周りのこじわ、口周りの細かいしわなどにも効果があります。施術回数は1月毎に5回程度です。お化粧もできますので、気軽に受けらるのも魅力です。

3) 脱毛  
 IPL脱毛という光線脱毛法があります。2ヶ月に1回の施術で5~6回繰り返しますと、ほぼ永久脱毛に近い効果が得られます。IPL脱毛のいいところはレーザー脱毛に比べて痛みが少ないこと、色黒の人でもできること、脱毛だけでなく肌もきれになることです。自己処理で肌が黒ずんでしまった方、アトピー性皮膚炎などで色素沈着がある方にIPL脱毛がお勧めです。

2. ラジオ波機器について  
  真皮引き締めを目的とする治療器です。高周波(ラジオ波)を用いて真皮および皮下に熱を加えて、肌を引き締め、たるみを改善します。一回の治療で効果が半年から1年持続します。1回あたりの施術時間は全顔で30分程度です。ラジオ波治療器には単極型(モノポーラー型)と双極型(バイポーラー型)の二種類があります。一般的には単極型の方が強力であり双極型がマイルドであると考えられています。単極型装置(サーマクール)は手術をしないたるみ治療としては現在最も効果が高いものと考えられています。

3. 赤外線機器について  
  これも真皮引き締めを目的とした治療器です。真皮に熱を加えて皮膚のたるみを治す方法として近赤外線を使った光線治療(タイタン)があります。レーザーは瞬間的に熱を加えることは特異ですが、赤外線のようにじんわりと熱を与えるには不向きです。この機器はラジオ波ほど強力でないため、数回の施術が必要ですが、施術回数を重ねることにより次第に効果が得られますし、痛みも非常に少ないことが特徴です。
 
4. 超音波機器による脂肪除去について  
  超音波を使って脂肪細胞を破壊し、部分やせを可能にした装置(ウルトラシェイプ)が開発され注目されています。装置が大掛かりなため導入している施設は日本ではまだ少ないのですが、当院関連施設に配備されています。1回の施術でウエストが4センチ減るという報告があります(個人差があります)。切らない脂肪吸引として、「やせたいけど手術はしたくない」人には注目の治療法です。施術は1回1時間~2時間、痛みもほとんど感じません。ただし、脂肪吸引などの手術に勝る効果は期待できませんので予めご理解下さい。
 
5. 糸による小じわ・たるみ取りについて  
  皮下に折り返しのある糸を通して、たるみを引き上げる治療法があります。アプトス、ワプトス、フェザーリフトと呼ばれる治療法です。たるんだ部分の皮下に糸を3~4本通しますと、ちょうど皮膚がつままれたような感じになり、たるみが改善するというものです。部分麻酔でできますので日帰り手術で済みます。施術時間は1時間ほどです。

6. 充填用資材(フィラー)によるもの
1)コラーゲン   
  コラーゲンは真皮の主成分であるたんぱく質の一種です。このコラーゲンを皮膚が凹んだ部分に注入してしわを盛り上げて治します。例えばカラスの足跡といわれる目じりのしわ、や法令線(口から鼻の横にかけての深いしわ)などに有効です。上手に注入してあげますと目の下のしわもきれいに治せます。後述のヒアルロン酸に比べると一般的には柔らかいのが特徴です。
 
2)ヒアルロン酸  
  ヒアルロン酸もコラーゲンと同じように真皮の成分です。コラーゲン製剤は多くの場合牛の皮膚から採取されます(一部ヒト皮膚由来やブタ由来のコラーゲン製剤もあります)。ウィルスの混入など、製品管理は十分なものだけを使用しています。ヒアルロン酸は一般的に架橋が強いほど吸収されずに長持ちしますが、固くなるので薄い皮膚の下には注入できません。用途に応じてヒアルロン酸の種類を使い分ける必要があります。
  また最近、ヒアルロン酸を大量に注入する豊胸術が行われています。吸収してしまえばいいのですが、部分的に遺ってしまい将来「しこり」などができない保証はありませんので、現在のところ当院および関連病院ではヒアルロン酸を用いた豊胸術は行っておりません。
 
3)非吸収性物質  
  古くはシリコンジェルやワセリン・パラフィン、最近ではポリアクリラマイドハイドロジェル、あるいは成分不詳の混合物など吸収されない注入剤があります。ある製品などはヒアルロン酸の中に非吸収性のアクリル樹脂が入っているようです。こういったものを注入しますと異物肉芽腫というしこりを作る可能性が高くなります。また、皮膚が陥没したり引きつれたりすることもあります。なお、これらの物質の大量注射による豊胸術がある国でたくさん行われているようですが、しこりの形成など後遺症が出る場合がありますので、当院では行っておりません。

4)自家脂肪注入  
  安全性の面を考えると、自分の脂肪を注入する方法はお勧めできます。とくに、上まぶたのくぼみの治療や、やせて頬がこけた方の補填には脂肪注入はいい方法です。ただし注入した脂肪の全部が生き残るわけではありませんので、多めに注入するか複数回注入する必要があります。一度に大量に注入すると脂肪が生着しません
 
7. ピーリングによるもの  
  皮膚の表面を溶かしたり削ったりする、ケミカル(化学薬品による)とレーザー(炭酸ガスレーザーなど)によるものがあります。ケミカルピーリングはグリコール酸ピーリングが一般的でしたが、最近ではサリチル酸マクロゴールピーリングも行われるようになって来ました。炭酸ガスレーザーピーリングは傷跡などに部分的に用いる方法です。

8. ボトリヌス菌毒素によるもの  
  ボツリヌス菌毒素は、本来強力な毒素です。大量に使いますと息が止まります。これは、呼吸をする筋肉が麻痺するからです。このように筋肉を麻痺させる効果を利用して、ごく少量をしわの部分に注射しますと、部分的に筋肉が緩んでしわがなくなります。もちろん、ごく少量ですから、体には影響ありませんし、息が止まることは決してありません。一番有効なのはおでこのしわ、みけんのしわです。目じりのしわにも有効です。当院ではアラガンジャパン株式会社のボトックスビスタ®注用50単位を使用します。

1) 小顔  
  えらが張っているため顔が大きく見える人がいます。この場合2通りのパターンがあります。ひとつは下あごの骨(下顎骨)の角が通常より張り出しているためにえらはり顔となっている人。そして、もう1つは下顎の張り出しはそれほどでもないが、下顎の骨についている咬筋という筋肉が肥大しているためえらはり顔に見える人です。後者の方はボツリヌス菌毒素を咬筋に注射することにより、咬筋を萎縮させてえらはり顔を治せます。

2) 多汗症  
  脇にたくさん汗をかく多汗症において、ボツリヌス菌毒素をわきの下に注射しますと、汗を出す神経がブロックされて、多汗症が治まります。なお、この薬品の効果持続は半年から1年ほどしか持続しません。

【再生医療の手法を用いた美容医療について】
1. 多血小板血漿注入  
  自分の血液から血小板を採取して、小じわ、豊麗線、目の下のたるみの部分に注射して改善しようという治療法が最近注目されています。これは、血小板を注入することにより成長因子を放出し、コラーゲンを増やして肌にはりを出させる治療です。ただし、フィラーのように皮膚を盛り上げる作用はありません。

2. 脂肪組織幹細胞注入  
  最先端の美容医療として注目される再生医療です。真皮、血管、脂肪などを人為的に再生させてやろうとする医療です。うまくすると、若いころの皮膚、脂肪が再生できそうですが、まだ発展途中の医療です。その中でも特に、脂肪幹細胞を使った再生医療は最も実現性の高い美容再生医療として注目されています。まだ研究段階であり、当院では施行しておりません。